むもんについて
ロゴマークに込めた思い
無門の「門」をモチーフにし、
開かれた門、その間にある、きらめきによって
活かされる個性を表現しました。
理念
すべての人が自由で対等に生き、平等に権利が守られる社会の実現
この世界に生まれ、生活している人々すべてに幸せになる権利があります。世界人権宣言では「すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利とについて平等である。」と謳っています。全ての差別や偏見を肯定しない私たちは、世界人権宣言で保障されたその状態が「あたりまえ」だと考えています。
しかし、現代社会は経済が成長する過程の中で、その「あたりまえ」の部分を置き去りにしてきた部分があります。人間が幸せに生きていくために必要不可欠な要素である自然を、利便性の追及により犠牲にしてきてしまいました。経済を成長させるために競争して、対等の概念をないがしろにして、多様性を認めない社会を作り上げてきたために、幸せが偏ったものとなってしまいました。私たち無門福祉会では、原点に立ち返り、その「あたりまえ」の部分を大切にした社会福祉実践を通して、すべての人の間の門や垣根がない社会を目指していきます。
名前の由来
「無門」は、門戸開放という福祉会の方針にちなんだ名前です。原典は「禅宗無門関」という経典の慧開禅師の自序です。
(大道に門はない 道はいくらでもある 無門の関を越えれば天上天下自由勝手に一人歩き)
無門福祉会は「門」を解放することで、どんな方でも利用しやすく、地域との結びつきを大切にした運営を目指します。人も千差万別であるため、ひとりひとりを大切にすることで、障がいのある人がその人らしく幸せに暮らせるように願いを込めています。
理事長挨拶
無門福祉会は、1987年に設立して以来、これまで障がい福祉の向上に貢献してまいりました。 この間に人々のライフスタイルや価値観の多様化により暮らしは大きく変わり、福祉ニーズも多様化しております。
このため、障がいのある人の「その人らしさ」が大切にされ、権利が守られる社会を目指し、多くの利用者の方に必要なサービスが提供できるよう事業を進めてまいりました。 その一方で、社会全体を見ますと長引く経済不況、少子高齢化や家族機能の変化等により社会福祉を取り巻く環境は大きく変化しており、福祉への期待は更に複雑、多様化しております。現在の社会は物が豊かで便利な社会となりましたが、一方で地域社会の基礎となる人間関係は希薄になり地域福祉を揺るがす課題を多く抱えています。
東日本大震災以降、人と人との絆や、地域の中で共に助け合い、支え合うことの重要性が見直されており、本当の意味での地域福祉が求められているところであります。
無門福祉会では、社会福祉法人として、今後、障がいのある人のみならず、すべての人が自由で対等に生き、平等に権利が守られる社会を念頭に、さらなる地域福祉の向上に取り組んでいきたいと考えております。
ヒストリー
1987年、野澤保、恭子夫妻により無門福祉会が設立されました。知的に障がいのある長男を持った野澤夫妻は、知的障害者施設の設立を志してからおよそ20年、豊田市の知的障害者施設の建設者募集に応じることで始まりました。
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